趣味のはなし

日記、ランニング、邦楽ロック、中小企業診断士、マンガ、建設技術

2018年 myベストマンガ 「Blue Giant」 〜Jazzバンド “jizue”も熱い!〜

みなさんは大人(30代を超えても)になってもマンガを読んでいるでしょうか?

私は30代半ばになろうとしていますが、「少年」「ヤング」ジャンプを読んでいます。

少年でもヤングでもないですが、読みたい!気持ちを抑える必要はないと思います。

子供の頃はJUMP系が最盛期で「ドラゴンボール」「幽遊白書」に夢中になり、未だにその延長上にいます・・・みなさんもそうではないでしょうか?

一方で、最近のマンガは複雑化しており、捉え方は読者次第というテーマが多いような気がします。

マンガのテーマが変わろうと、マンガを娯楽の一つとして気楽に楽しんで行きたいです。

 

今回は2018年に読んで「感動した、熱くなった」マンガを皆さんに紹介します。

私は音楽とマンガはミーハーで大衆受けする作品を好むので、皆さんにも気に入ってもらえると信じています!

 

Blue Giant (作者;石塚真一https://bluegiant.jp

音楽の「JAZZマンガ」です。

主人公の高校生がJAZZに出会い、世界一のJAZZプレイヤーになるまでの話です。

私はJAZZを知りません、本からは音が出ません、よって手が伸び難いマンガでした。

あるとき友達から宇宙兄弟クラスに熱いマンガがある!絶対に読んだ方が良い!」と熱弁されたので渋々読むことにしました。私は同じ作者で「岳」という作品を読んでいたので、絵面的には抵抗なく入れました。この「岳」というマンガも素晴らしいのでいつか紹介したいです!

 

読み始めるとこれまでの抵抗が嘘かのように、頭の中に「自分なり」のJAZZが流れ始め、直ぐに物語へ感情移入してしまいました。

私は本作品を更に楽しむためにJAZZの大御所と言われる「マイルス、ソニーなど」のCDを聴きながらマンガを読みました。雰囲気・楽しさが倍増するので、ぜひ試して頂きたいです。

主人公「大」の直向きさを見習い、年始の仕事を頑張って行きましょう!

 

私は自分に子供が出来れば、「宇宙兄弟」「岳」「Blue Giant」を読ませます。子供の教育にも好影響なこと間違いなし!


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jizue 〜京都発JAZZバンド〜 https://www.jizue.com

Blue Giantを読んでいるときは、私の中の「Jazzアンテナ」が立っていました。

日本人にも素晴らしいJazzアーティストはたくさんいるようですが、その中でアンテナに引っかかったのがJAZZバンドjizueです。

去年のフジロックに出演しており、JAZZならではの熱い即興演奏を披露してくれています。

私はサカナクションを観るためにフジロックを視聴していましたが、気付けばjizueの虜になりサカナクションを忘れていました!jizueのALBUM「ROOM」は誰にでも聴きやすく、特に午前中の活動を始めるときに適していますので、ぜひお試し下さい。

Blue Giantを読んでいるときに聴くと、どちらも素晴らしすぎて集中出来ません!)

 

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「村上海賊の娘」を読了して感じたこと *ネタバレ注意

村上海賊の娘

 

吉川英治文学新人賞

本屋大賞

 

時代小説を専門とする和田 竜氏が2013年に発売した長編歴史小説

100万部を超える売り上げで、上記の賞を獲得し当時はかなり話題になりました。

現在はスピリッツで漫画が連載されており、長く愛されている作品。

 

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皆さんは本作を読んだでしょうか?

徹夜して一気読みするほどハマることはありませんでしたが、面白い作品だったので、ゆっくり約1ヶ月かけて読了しました。恐らく1200ページはあるので時間は掛かります・・・

読了して真っ先に感じたことは、「タイトル間違ってない?」ということでした。

私がこの本にタイトルを付けるなら「眞鍋海賊の新当主」「漢の中の漢 泉州侍 眞鍋七五三」としたいくらい、「眞鍋七五三」という男の魅力が詰まった作品でした。父親の道夢斎も良いキャラでした。

 

本作を紹介する前に、おすすめ情報があります!それはフリマアプリの「メルカリ」です。

何を今更!?と思うかも知れませんが、流行りに疎い私は、メルカリにたくさんの本が出品されていることを知りませんでした。

ぜひ、読書家の皆さんにはメルカリで安く手軽に名作を入手することをオススメします!

本屋大賞好きなミーハーの私にはもってこいのアプリです。

ちなみに本作は文庫版 4冊 800円(送料込み)で購入しました。

 

前置きが長くなりましたが、本作の感想を述べさせて頂きます。

ネタバレしますので、注意下さい。ちなみに私は文庫本で読みました。

 

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1570 〜 1580年にかけて行われた石山合戦 織田信長 vs 浄土真宗本願寺 の戦いを描いています。

本願寺は戦略的な要所となっており、信長はぜひこの要所を手中に収めたかったのです。

また、安定した政治のためにも、一向一揆の本拠地を叩いておきたかったのでしょう。

 

織田信長泉州侍) vs 本願寺(毛利家、村上海賊) の構図で進むことになりますが、本書の良いところは以下3点だと考えます。

 

①説明が分かりやすい

物語から登場人物まで豊富な情報(歴史背景)を必要なところだけ抽出して説明してくれる。

なぜこのような思想になるか、この人は何?というときには、決まって必要な情報を過不足なく用いて説明してくれました。

また、巻頭に登場人物の説明、主要な戦地の地図があるので、いつでも戻って確認することが出来ます。週末、久しぶりに読書するときには重宝しました。

 

②登場人物を魅力的に描く

登場人物それぞれに強い信念がある、しかし一方で利害関係、置かれている立場・状況もあるので信念のままに進むことが出来ない というような、葛藤、複雑な人間模様も人物に反映しながら物語を進めていくので、気付いたら登場人物に感情移入しています。

 

③勉強になる

学生時代の歴史の授業は、広く浅く学ぶ機会が多いので、史実を覚えることに主眼を置きます。

しかし本作のような歴史小説であれば、歴史を狭く深く知ることになるので、当時の人々の思想、想いを学ぶことが出来、普段の生活にも活かすことが出来ます。

(諦めそうなときは、眞鍋を思い出して前向きに耐え、周りが見えていないと感じれば、隆景や武吉を思い出して全体の状況把握に努めます!)

 

読書感想文

私も泉州侍のようにシャレの効いた男になりたい!と思いました。

泉州侍で言うところの「シャレ」の効いたとは、私の解釈では、

男気があり、一途であり、後先は考えない、寛大な心、諦めが悪い、見返りは求めない などです。

今の時代と照らし合わせれば、非合理的、非常識と言われるものですが、現代人が捨て去ったその気概を再び手に入れ強く面白おかしく生きていきたいものです。

一方で、主人公の景は好きになれませんでした。「ワガママな勘違い娘」 という印象が最後まで拭えませんでした。こういうところが泉州侍になれない心の狭さですので、精進します。

 

また、当時の「家」の存続、宗教観、死生観などに対する思想は興味深く勉強になりました。

最終巻で纏められていますが、登場人物の全員が「家」を守るために命を賭けて戦い、結局、家もしくは自分を守ることが出来ないという結論で終わります。これは命を軽視する思想も影響しているようです。

現在も世界各地で戦争・紛争が起きていますが、「家」を守るという意思を持ち戦っているのであれば、戦国時代から人は成長していない、もしくはそれが人の習性なのかも知れません。「金」のために戦っている場合は進化なのか退化なのか判断に悩むところです。

 

私は「家」を守るために武力ではなく、知力・体力で明日の仕事も頑張ります!